INTRODUCTION

of corporate cases and initiatives

PICK UP 取り組み事例紹介

KUBO SHUNKI
“助けたい”から始まる挑戦が、社会を動かす。

きっかけは「起業したい」ではなく、「助けたい」

起業を目指したきっかけを教えてください。

もともと「起業家になりたい」と思っていたわけではありません。大学時代に、周りで困っている人に出会い、その課題を解決するサービスをつくろうとしたことが、結果的に起業につながりました。
何か特別な原体験があったというより、“目の前の人を助けたい”という延長線上に起業があった、という感覚です。

幼い頃から、“人に囲まれて、助け合って生きてきた”

幼少期〜高校時代で、現在のご自身に影響した経験はありますか?

幼稚園の頃、家で母が英語教室をしていて、毎日のようにいろんな人が家に入ってくる環境で育ちました。年上にかわいがってもらうのが当たり前で、自然とコミュニケーションを取る力が身についた気がします。
高校では、アメリカ研修で国内以外の世界に触れたり、浪人も経験しましたが、起業の直接的なきっかけになったわけではありません。
ただ、様々な価値観に触れたことや、しんどい時期を乗り越えた経験は、現在の活動の中にも大きく活かされているのかなと思います。

“人の役に立つことでお金をいただきたい”と気づいた大学時代

初めて事業に挑戦したきっかけは?

大学時代、周囲の困りごとや理不尽さに直面する中で、「人の役に立つことで、きちんと価値を届けられる仕事がしたい」と考えるようになりました。
そこで中井とともに、身近な課題をサービスに変える挑戦を始めました。

インバウンド事業、クラウドファンディング事業に挑戦しましたが、コロナ禍もあり撤退。しかし、その2つの経験から、「“自分が良いと思うこと”と“世の中に求められるもの”は別」「だからこそ、ヒアリングや仮説検証が欠かせない」ということを強く学びました。
さらに、立ち上げの経験があったことで、ABABAではスピード感を持って挑戦できたと感じています。

“最後面接まで進んだ努力”に光を当てるサービス

ABABAの事業について教えてください。

現在は、2つのサービスを展開しています。
1つ目は、「ABABA」。最終面接まで進んだ学生が登録でき、その努力を評価する企業からスカウトが届く仕組みです。就職活動の過程そのものが価値になり、企業も「最後まで粘り強く挑戦した学生」と出会うことができます。
2つ目は、AI面接ツール 「REAL ME(リアルミー)」。対話型AI面接を通じて、学生の強みを可視化し、企業側の採用判断にも活用できるツールです。学生の可能性を適切に評価できる環境を広げたい、という思いから生まれました。

岡山の支援と、成長を支えた行動量

立ち上げ初期、どうやって協力者を集めたのですか?

まずは、一つ目の事業から一緒に挑戦している共同代表・中井の存在が大きかったです。その後、SNSを通じてエンジニアに声をかけたところ、偶然岡山大学の先輩だったことにも助けられました。
さらに、岡山のイノベーションコンテストでグランプリをいただき、大学側からはエンジェル投資家を紹介いただいたり、副学長の横井先生が顧問になっていただいたりと、とにかく“岡山のみなさんに背中を押してもらった”という実感があります。

初期に大切にしていたことは?

「行動量」を意識していましたが、それ以上に大切だったのは “必死さ” だと思います。
出資をお願いする面談では、事業が伸びるかどうかも分からない状況なのに、「この人にならお金を預けても大丈夫」と思ってもらえるだけの熱量を持ってプレゼンをしていました。

数えきれないほどプレゼンの場に出て、チャンスを自分で増やし、必死に行動を続けたからこそ、結果がついてきたのだと思っています。
結果だけが注目されがちですが、その前にある “熱意を示し続ける行動” は欠かせませんでした。

会社が急成長する今、不安はありますか?

不安というより、“責任” を強く感じるようになりました。例えば、社員の結婚や出産など、一緒に働くメンバーの人生がどんどん動いていく中で、「ただ働いてもらっている」だけではなく、その家族の人生まで預かっているという実感が大きくなっています。
だからこそ、経営者として、会社をもっと大きくし、関わる人をしっかり支えていける存在でありたいと思っています。

中長期の目標について教えてください。

中期的な目標として、明確に “IPO” を掲げています。投資を受けている以上、上場はひとつの責任だと考えていますし、個人的には通過点でもあります。
地方の大学で起業し、IT領域のスタートアップとして挑戦している同世代はほとんどいません。だからこそ、岡山という場所からでも、行動次第で大きな挑戦ができるということを示したいと思っています。
長期的には、会社の理念である 「隣人を助けよ」 を、もっと広い形で実現していきたい。
仮に創業メンバーが変わったとしても、社会に良い影響を与え続ける会社であること。そして地域を盛り上げ、ゆくゆくは世界で困っている人にも価値を届けられる存在になりたいと考えています。
ユニコーンやデカコーンを目指すのは簡単ではありませんが、社会に必要とされる企業として成長し続けることを、長期の目標にしています。

地方だからこそ、研究×ビジネスの伸びしろがある

地方からスタートアップが生まれる意義は?

岡山の大学には、医学部・薬学部・工学部など強い研究基盤があります。若い方を中心に、研究成果を社会実装するスタートアップがもっと増えるべきだと思っています。
研究者はビジネス面を担いきれないことも多いので、その橋渡しをする人材が必要。高校生のうちから、起業家教育・研究と社会の接点を知る機会が増えると、地方の可能性は広がるはずです。

若い挑戦者へ「20代は、無敵のチャレンジ期間」

最後に、若い方へメッセージをお願いします。

一旦やってみる、ということが何より大事だと思います。
パソコンの前で事業計画を考えたり、エクセルで分析するより、まずはお客さんのところに営業しに行く。それが一番のスタートです。どれだけ良いサービスでも、営業力がなければ売れませんし、自分自身の経験からも「まず動く」ことの大切さは強く感じています。

そして今、自治体や企業のみなさんが、スタートアップや挑戦しようとしている学生を応援してくれています。この支援は、決して当たり前ではありません。スクールひとつにしても、環境や機会が用意されていることに感謝してほしいと思っています。挑戦する前に、人として大切な部分を見失わないことが、何より大切だと感じています。

さらに伝えたいのは、「時間は思っているよりない」ということです。
20代は、本当に一瞬で終わります。体力的にも動けるし、「若いから頑張ってね」と応援もしてもらえる。チャンスの多い“ボーナスタイム”なんです。
だからこそ、ゆっくりしていると、その時間はすぐになくなってしまいます。少しでも早く行動してほしい。そう伝えたいです。
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