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〈協力隊ブログ〉新年最初のみなと朝市

〈協力隊ブログ〉新年最初のみなと朝市

イノベーションの担い手となるのは「若者、よそ者、ばか者」であるとよく言われます。
そのような、積極的な姿勢で、様々な視点をもち、柔軟に動ける存在であるのが「地域おこし協力隊」です。
高梁川流域において活躍する協力隊の皆様の活動状況を、本ブログでもお伝えさせていただきます!
地域に新しい風を運び入れ、様々なヒト・モノ・コトをつなぐ活動につき、ぜひご注目ください!


今年もよろしくお願いします。
新年最初の「備中玉島みなと朝市」は、毎年恒例の餅つき、獅子舞、素隠居など、新春ならではのイベントから始まりました。今回は、私も参加した餅つきの様子を中心に紹介したいと思います。

 

子供も大人も楽しい餅つき!

 

子どものときには、私も何度か、餅つきに参加させてもらい、楽しかった思い出がありますが、今回のようにイベントとして企画・準備段階からかかわらせてもらったのは初めての経験です。
餅つきといえば、当日の「つき手」と「返し手(相の手)」が注目されますが、実は、前日から始まっています。道具を用意し、もち米を洗うところからスタートします。餅つきはスピードが命のため、餅つきが始まってから、あれがない、これがない、となってしまうと、ついたお餅が冷め、一気にかたくなり、美味しいお餅になりません。そのため、この影の努力が大変重要になってきます。

準備

 

① 臼(うす)と杵(きね)を濡らす
木の臼だと、臼が割れるのを防ぐため、前日から水をためることもありますが、今回は、石臼だったので、お餅をつく数時間前にお湯を張りました。
② もち米を洗う・吸水
大きなボウルでもち米を洗います。米を洗う際、米が傷んでしまうので、ササっと洗うことがポイントです。それから、8時間ぐらい吸水させ、ザルにあげて水を切ります。
③ 蒸す
蒸し器に固く絞った蒸し布を敷き、もち米を投入し、1時間ほど蒸らします。きちんと蒸らせているかどうかは、少し食べて、芯が残っているかどうかで判断します。

スピード

蒸らし終えたもち米を臼に移したら、スピード勝負です。杵に体重をかけ、もち米を潰していきます。一人でする場合は、臼を中心に回りながら潰すのが上手く潰すためのコツです。ここでは「つく」のではなく、体重を使って「押し潰す」というイメージでやっていきます。なめらかなお餅に仕上げるには、米粒が残らないようにしっかり潰す必要があります。
潰し終えると、餅つき開始です。
杵でぺったん、ぺったんとお餅をつく人を「つき手」、お餅をつく合間に臼の中のもちをひっくり返す人を「返し手」といいます。
つき手は力任せにつくのではなく、杵の重さを利用してつきます。「餅つき=力いっぱいつく」というイメージがあると思いますが、力むと臼の縁を叩いたりして、杵が傷みます。大事なのは、小気味よく、リズミカルにつくことです。そうすれば、臼にも杵にも自分の体にも優しく餅つきができます。
返し手は、杵でついて広がったお餅を外側から内側へ折り込んでいきます。つき手の人がお餅をまんべんなくつけるように、返し手は、上下、裏表、お餅をひっくり返します。ひっくり返す際、手に水をつけますが、この時、必要以上にお餅を返すとお餅が水分を含み、カチカチになりやすく、カビが生えやすくなります。
餅つきは、返し手とつき手の連携が重要なため、声をかけあいます。その行為を元気よくやるため、「餅つき=元気いっぱい=力いっぱいつく」というイメージが付いているのかもしれませんね。

成形

本来なら、ついたお餅をすぐにもちとり粉を振るった台の上に置き、熱いうちに丸めて成形します。今回は、見物に来ていたお子さんたちに餅つきを体験してもらいました。結果、お餅が冷めて、成形が難しく、不揃いなお餅になりましたが、それでも皆さん快く買っていただき、完売しました。
準備等、色々大変でしたが、見学に来ていた子どもたちも大喜びで、大成功のイベントになりました。

「備中玉島みなと朝市のプロデュース

備中玉島みなと朝市は、今年で9年目となり、今では約60店のお店と2000人を超える方が来場するイベントに育ちました。私の任務は、この朝市を地元の方だけで企画・運営できるようにすることとこの賑わいが玉島地区だけに留まるのではなく、高梁川流域の7市3町(新見市、高梁市、総社市、倉敷市、早島町、矢掛町、井原市、浅口市、里庄町、笠岡市)に波及する取り組みにすることです。
備中玉島みなと朝市は、通常商品の販売や新商品のテストマーケティングなどの商行為の場として活用できますし、アートイベントなどの芸術活動の場としてとしても活用されています。備中玉島みなと朝市が秘めている様々な可能性をこれからもプロデュースして(引き出して)いきたいと思っています。

編集後記

高梁川流域圏域に賑わいを創出するため、日々、流域圏域に足を運び、玉島みなと朝市に出店していただけるようにアプローチしています。
協力隊通信を通じて、朝市に興味を持っていただき、ぜひ一度、遊びに来ていただければと思います。


ポールファスさん写真

氏名  :ポールファス昌利
趣味  :旅行、YouTube 視聴
担当業務:高梁川流域圏域内の地域資源の発掘
任期  :2022.4~
出身地 :倉敷市
前住所地:広島市

父が日本人、母がアメリカ人で、4人兄弟の次男として倉敷で産まれ育ち、市内の高校を卒業し、地元企業に就職した後、県外に住んでいました。
大工をやっていたので、店舗などの改装・修繕は、いつでも相談してください。
旧姓が「安田」なので、「安田(やすだ)」と呼んでください。

Instagramに情報をあげるので、みなさまぜひフォローをお願いします!

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