オープンイノベーションと言えば『産学連携』をイメージする方も多いと思います。
産学連携は製造業など科学技術系しか関係ないと思われがちですが、最近では社会課題解決やまちづくり、商品開発やブランディングなど幅広い分野で産学連携が行われています。
大学や高校、研究機関など産学連携というと敷居が高く感じるかもしれません。
そもそもどうやったら始まるのかが分からない、どうやってつながったらいいか分からないという声もよく聞きます。
そこで、産学連携の流れや気を付けるポイントをまとめました!
1 企業側の課題・ニーズの洗い出し
企業が、自社の課題や開発したい技術、製品などを整理し、どのような協力が必要かを明確化します。
2 大学等の技術・研究の探索
整理した課題をもとに、必要とされる技術・研究分野を大学側に伝え、ニーズに対応できそうな研究者を探してもらいます。
3 提携先の選定
研究者と企業が面談し、企業のニーズに研究内容が合致しているかや、研究機関、費用などを擦り合わせしたうえで、連携する研究者を決めていきます。
4 提携協定の締結
企業と大学等で、共同研究契約書や提携協定といった契約を締結します。
5 共同研究の実施
共同研究を実施します。この際、企業側は資金や設備などの提供、教育機関側は研究者や研究設備の提供などを行います。
6 結果の共有
共同研究の結果は、企業・大学で共有します。必要に応じて研究手法やゴール設定、研究期間の見直しを行う場合があります。
7 商品化や事業化
共同研究で得た知見や成果を元に、商品化や事業化を行います。
・目的を決める
産学連携は目的を実現するための手段です。課題・ニーズの洗い出しでも記載したように、何に困っているのか、何を実現したいのかをを明確にしておく必要があります。
・学校ならではの注意点を知る
大学は、学期の始まりや終わり、試験期間、夏季休暇、冬季休暇などがあることから、企業の考えるスケジュールどおりに研究が進まない場合があります。また、必ず成果が出るとは限らないため、『○月までに成果を出してほしい』という依頼は難しいこともあることを理解しておきましょう。
・情報の共有とコミュニケーションの重要性
産学連携においては、情報の共有とコミュニケーションが非常に重要です。企業と研究機関では異なる立場や考え方があることを理解し、認識のすり合わせやゴールに向けた方向性を随時確認していきましょう。
産学連携をしたい、技術的な課題がある場合、まずは支援機関の産学連携窓口に相談してみましょう。
ニーズ・課題の整理から一緒に伴走し、連携先の探索や、連携内容についても相談しながら進めることが可能です。
岡山県内の主な支援機関については下記リンクから調べることができますので、ぜひご活用下さい!
・どこに相談したらいいか分からない、課題の整理から一緒にしたい場合はこちら!
岡山県における産学連携のワンストップの相談窓口として、企業の課題の整理から大学等研究者とのマッチング、共同研究等の開始まで支援をうけることができます
・相談できる窓口一覧はこちらから!