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〈協力隊ブログ〉高梁市有漢のコミュニティに潜入

〈協力隊ブログ〉高梁市有漢のコミュニティに潜入

イノベーションの担い手となるのは「若者、よそ者、ばか者」であるとよく言われます。
そのような、積極的な姿勢で、様々な視点をもち、柔軟に動ける存在であるのが「地域おこし協力隊」です。
高梁川流域において活躍する協力隊の皆様の活動状況を、本ブログでもお伝えさせていただきます!
地域に新しい風を運び入れ、様々なヒト・モノ・コトをつなぐ活動につき、ぜひご注目ください!


入口の壁に浮き上がる“風風~有漢町コミュニティベース~”の文字。地域のコミュニティスペースとして、地域内外の人たちが気軽に田舎、農村、自然を楽しみ、生きる力が養え、オーナーの石橋さんのこだわりと魅力が詰まった施設。
それが今回紹介させていただく「風風(ふうふう)」です。

千葉から移住してきた石橋さんが、空き家を改修して
・ 農に触れる学びと住民交流の場
・ 県外からのリモートワーカーを集めるためのワークスペース
・ 誰もが気軽に集まれるレジャー施設
を創ろうと、「農」「交流」「IT」のコミュニティスペース共創プロジェクトを高梁市有漢町でスタートさせました。

今回は、オーナーの石橋さんを取材してきましたので、紹介させていただきます。

「風風の名前の由来は?」

有漢町は「風をあつめるまち!」をキャッチフレーズにまちづくりが行われてきました。それに加えて、「ふうふう」は人の息づかいや火(焚火)を起こすときの息、また、腰を下ろしたときに「ふう」と一息つけるような、人としての活動、また、人の交流とリラックスが提供できるようにという思いを込めてネーミングしました。

「風風ってどんな場所?」

農園の夢と希望を沢山の仲間たちと詰め込んだ施設。それが「風風」です。
当初は過疎地域によくある空き家でした。空き家の家財整理から始め、地元の工務店の方にDIY術を学び、仲間たちと天井や壁などをはがし、空間をつなげていきました。『畑遊び』のビジターハウスにしよう!という決意の下、賛同者もどんどん増え、多くの方の力を借り、1か月半で完成させました!!←これは元大工の私から見てもすごい!

「風風の魅力は?」

農に触れる学びと住民交流の場で、気軽にプロの農業体験ができることだと思います。併設されている畑(七草農園)の案内や畑の作り方はもちろん、遊び方のレクチャーまで様々な提案をさせていただいています。
畑の野菜は、農薬、化学肥料は使用せず、良質な有機物だけで栽培しています。遊びをベースに農園設計をした結果、生産効率を無視した“最高においしい”野菜作りに邁進し、今もなお進化を続けています。

「開業までに困ったことは?」

楽しいことだらけでしたが、困ったことだらけでもあります。中でも、リノベをしたここ(空き家)は、命の水(水道)が通ってなく、水がない中、空き家をリノベーションしなければなりませんでした。水道工事は、クラウドファンディング(「中国山地の空き家を農業交流館に-29歳移住農家の挑戦」)で資金を調達することができ、無事引き込むことができました。

「カフェがありますよね?」

母が土・日のみ営業しています。営業時間は10:00~16:00で、ドリンクとケーキ、ホットサンドなどを提供しています。
また、不定期のイベントとして、イタリアでバリスタの資格を持つ男「たくちゃん」が本気のコーヒーを淹れに来てくれ、多くのファンの方が「たくちゃん」のコーヒーをリピートしています。イベントが開かれたときには、ガチなバリスタの本気コーヒーを楽しんでください。

「学んだことはありますか?」

人とのつながりですね。千葉から見知らぬ土地に来て、多くの方々に共感してもらいながら、現在の形にいたることができました。リノベーションでは、地元の方だけでなく、県内のプロレス団体に所属している閻王(えんおう)さんやミル・マスカットさんにも支援をいただきました。

「今後どうしたいですか?」

畑そのものを楽しめるエンターテインメントとしての田畑を作っていけたらと思います。食べる楽しさだけでなく、耕す、植える、育てる、収穫する、食べる、この一連の行為をエンターテインメント化できたらと思います。風風の畑には壁がありません。誰でも気軽に訪れ、自分の畑のように農業を体験できます。畑に生えている野菜をそのままの状態で食して、野菜本来が持つ旨味に感動してみてください。

編集後記

今回、石橋さんと話をすることができ、同じ地方創生に携わる者として、ぜひコラボしたいという気持ちになりました。備中玉島みなと朝市での「朝市×無農薬野菜」や「朝市DEカフェ」など色々な構想が浮かびました。
SNS等で石橋さんの活動を紹介し、「玉島」から「風風」、「風風」から「玉島」への人の流れを作ることができればと考えます。のんびりと景色を眺め、田舎の楽しみ方を教わり、野菜と一緒に思い出も持って帰っていただくツアーを計画する予定です。楽しみにしてください。

日差しが強く、農業体験にちょっと疲れたと思ったら、畑の横にあるカフェで一休みができます。夏本番のこれからの季節、爽やかなヨーグルトレモンムースをいかがでしょうか。

風風-有漢町コミュニティスペース-  https://www.facebook.com/hoohoo.ukan/


ポールファスさん写真

氏名  :ポールファス昌利
趣味  :旅行、YouTube 視聴
担当業務:高梁川流域圏域内の地域資源の発掘
任期  :2022.4~
出身地 :倉敷市
前住所地:広島市

父が日本人、母がアメリカ人で、4人兄弟の次男として倉敷で産まれ育ち、市内の高校を卒業し、地元企業に就職した後、県外に住んでいました。
大工をやっていたので、店舗などの改装・修繕は、いつでも相談してください。
旧姓が「安田」なので、「安田(やすだ)」と呼んでください。

Instagramに情報をあげるので、みなさまぜひフォローをお願いします!

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