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オープンイノベーション推進の実践的ワークショップ 第2回

オープンイノベーション推進の実践的ワークショップ 第2回

「空港を活用せよ!」

圏域でのオープンイノベーションを推進する取り組みの一環として、実践的ワークショップの第2回目を2月9日にオンラインで開催しました。

今回は、笠岡ふれあい空港を取り上げ、「空港を活用せよ!」をテーマに、23名の方がグループに分かれてアイデアソンに取り組みました。中学生から企業経営者まで、世代も所属も、おそらく価値観もまったく異なる多様なメンバーがそれぞれの意見を自由に出し合うことで、今回も活気ある議論が展開されました。

参加者からは、「中学生の参加があったり、市を越えてた行政の参加があったりと、今までにない経験ができたことを幸せに思う。」との感想もありました。課題解決のアイデアという成果も重要ですが、こうして多様な人が集まって議論することそのものが、とても貴重な機会であると感じます。

笠岡ふれあい空港とは?

笠岡ふれあい空港は平成3年に笠岡湾干拓地に完成した空港で、当初は地域の農林水産物を大消費地である阪神地域の百貨店等に対して空輸する目的で建設されましたが、陸上輸送の効率化によって、平成19年に農産物の空輸は休止。

現在は、空港を利用した航空関連のイベントやラジコン飛行機の飛行会などで賑わいを見せていますが、令和7年度の笠岡バイパスの開通で笠岡湾干拓地へのアクセスがさらに改善するため、空港周辺のいっそうの活性化が期待されています。

参加者には空港があることを初めて知ったという方も、笠岡湾干拓地には何度も行ったことがあるという方も、それぞれいらっしゃいましたが、どのようなアイデアが生みだされたのでしょうか?

実現可能性の高そうなアイデアから、実現すればインパクトの大きなアイデアまで

途中でグループを組み替えながらアイディアを出し合い、最後に各グループから解決アイディアの発表が行われました。

提案されたアイデアの一部をご紹介します。

  • 滑走路を活用したキャンプやグランピングなどの体験型宿泊施設
    →笠岡湾干拓地では大規模農業や畜産業が行われており、農業体験や牛の乳しぼり体験を企画する。また、干拓地にある道の駅では新鮮な野菜や果物、地元の鮮魚等の食材も購入することができるため、周辺の地域資源を丸ごと体験しながら宿泊する施設を建設する。
  • 空港を活用した仮想アトラクション空間
    →海に近い空港という立地にAR・VR技術を組み合わせることで、飛行機を利用して海から来る敵を迎え撃つといったリアルな設定のサバイバルゲームを行う。他に、滑走路にアスレチックを組み上げ、そこにAR・VRを組み合わせたエンターテインメントとする。
  • 気球やドローンを使った観光施設
    気球で上空に上がり、そこから干拓地の景色を眺めたり、地上にプロジェクションマッピングを投影して名所とする他、笠岡諸島にわたる観光の出発点とする。

上記は一例ですが、参加者それぞれの経験や知識、興味などにもとづいたさまざまなアイデアが提案されました。

実現には、予算や技術等の制約があり、もちろん多くの困難がともないます。それでも、今回をきっかけに、さらに魅力的な地域にしていける手応えを得られた参加者が多かったことや、笠岡地域に関心を高めた参加者が多かったことは事実です。

このように、圏域で人や事業者が連携して何かに取り組む実例を増やすことで、オープンイノベーションの気運を加速していくことができると考えています。

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